魚市場ブログ
魚市場ブログ一覧
初めて見た魚: リュウキュウヨロイアジ
2023年10月16日
今日は日本の最高峰の漁場、豊後水道についてお話します。豊後水道は九州の大分県と四国の愛媛県の間に位置しており、その荒波が作り出す環境で獲れる地魚は、身が引き締まり、適度に脂が乗った、まさに絶品の魚が獲れるのです。 そして、そんな豊後水道で獲れた魚この「リュウキュウヨロイアジ」です。関東地方では、この魚の旬は秋から冬。しかし、なかなかまとまって獲れることがないため、市場に出回ることはめったにないそうです。 仲卸の伊勢三の店舗前にこの魚がいました。 試食もさせて頂きました。 その味は本当に絶品。さっぱりとしているけれど、適度な脂があり、甘味が強く感じられます。また、身がしっかりとしていて、歯ごたえ…
沖縄の美味しい三大高級魚をご紹介!
2023年10月06日
こんにちは!沖縄の海の幸を愛するものとして、今日は私のお気に入りの三大高級魚について語りたいと思います。 1. スジアラ(アカジン) 2. ハマダイ(アカマチ) 3. シロクラベラ(マクブ) これらの魚たちは、沖縄の海の深みで育ち、その美味しさは他の追随を許しません。特に、シロクラベラ(マクブ)は、その美白の身と独特の旨味で人気があります。 シロクラベラの身は柔らかく、まったくクセがないのが魅力。刺身で食べる時、皮をつけても取っても、どちらも絶品です。私のおすすめは、皮つきの刺身に熱湯を少しあびせ、湯霜(ゆしも)として食べる方法。この方法で、皮の旨味も引き出され、一段と美味しさが…
伝統技術600年の歴史を持つ堺菊守包丁
2023年10月02日
大阪堺は、古くから刃物の名産地として知られ、その伝統は600年以上にわたり受け継がれてきました。この地域の豊かな歴史は、仁徳陵を中心とする中百舌鳥古墳群によって今も物語られています。5世紀には、この古墳を築くための多くの道具が作られ、その基盤となる鍛冶技術が築かれました。 その技術は、戦国時代を迎えると日本刀や鉄砲の製造にも活かされました。さらに、16世紀にポルトガルから日本にタバコが伝わった際には、その葉を刻む「タバコ包丁」の需要が急増し、堺の刃物職人たちの技術が更に磨かれました。そして、明治9年の廃刀令により、日本刀の製造が制限された後も、その深い伝統と技術は和包丁の製造に生かされ、現代ま…
市場の見本市!魚の旬がズレる⁉️
2023年09月28日
今回は、一昨日26日に開催した見本市の裏側や、その中で感じたことをシェアしたいと思います! コロナの影響を受けて大変な時期を乗り越え、元気を取り戻すための見本市を開催しました🌟 今年は21の仲卸業者が出展してくださり、新鮮な魚や干物がズラッと並んでいましたね~冊子もなかなかの出来上がりでした!! 見本市にあのみなとみらいにある、インターコンチネンタルホテルの副総料理長が「初めて食べる食材もあって、新しい発見があった!」と喜んでくれてやってよかったと思いましたね~ 例年なら、10月に入ると秋の旬の魚がたくさん市場に並びますが、今年はちょっと違う様子😓 仲卸のムラマツ社長も「今年の夏が長かったため…
レアな魚シマセトダイ
2023年09月11日
今日は、普段とは違う仲卸市場の発見についてお話ししようと思います。この魚は一見、黒鯛に似ていますが、実はそれとは全く別の種類。その名も「シマセトダイ」です。 シマセトダイとは? この魚はイサキ科ヒゲダイ属に分類され、一般的な市場では非常に稀です。仲卸さんによると、漁獲量が非常に少なく、市場にはまれにしか出回らないそうです。 体形・特性 シマセトダイは、身体が側扁しており、タイに似た体高があります。しかし、その大きさに比べて身はあまり薄くなく、体には独特な特徴がいくつもあります。たとえば、背ビレの始点には前向きの棘が一本あり、背ビレ軟条と臀ビレ軟条部は大体後方に向かって生えています。 味わい:予…
横浜の秋、最高の食材と最新のエンターテインメントを楽しもう!
2023年09月04日
皆さま今日から9月に入りましたね~横浜の秋は、美味しい食材と新しいエンターテインメントが盛りだくさんです! 今年も横浜市中央卸売市場では、横浜市場食材見本市・商談会が開催されます。 第2回目となるこのイベントでは、横浜市場の水産物部仲卸業者や関連事業者が、厳選された食材を提供しています。そして、価格や納入方法などの相談も可能!さらに、試供品をお持ち帰りいただけます。 また、この日には、国際都市・横浜に隣接している横浜市場の近くに、世界最大級の音楽に特化したアリーナがオープン。そして、その2日前の9月24日には、横浜初進出のヒルトンヒルトン横浜もオープンします。この時期の横浜は、まさに熱気と活気…
夏の釣りの新定番、メゴチの魅力と楽々調理法
2023年09月02日
夏の釣りの新定番、メゴチの魅力と楽々調理法 夏の暑さを感じながらの釣りは、多くの方が楽しむアクティビティの一つですよね~特に今時期シロギス釣りは人気。しかし、シロギスを狙っていると、ほぼ避けて通れない魚が存在します。それが「メゴチ」です。「またメゴチ?」と思うかもしれませんが、この魚、実は絶品なんですよ! メゴチの美味しさを引き立てるためのおすすめの調理法は、何と言っても「から揚げ」。ですが、サイズが小さく大量に釣れるため、調理に手間がかかると感じる人も多いでしょう。 手順は、背びれの部分に包丁を入れて頭部を切り落とします。その後、骨に沿って身をしっかりと剥がすだけ。最後に背骨の部分に包丁を2…
テレ朝「謎解き戦士ガリベンガーV」取材
2023年08月31日
先日、市場で、テレビ朝日の人気番組「謎解き戦士ガリベンガーV」の取材が行われました。驚いたことに、テレビでお馴染みの超人気芸人、バイキング小峠英二さんが市場に来場し撮影協力させて頂きましました。 この「謎解き戦士ガリベンガーV」、皆さんはご存知ですか?私自身も詳しいことは知らないのですが、世の中の様々な謎や疑問に立ち向かう戦士を養成するというコンセプトの番組のようです。そして、なんと!Vチューバーと実際の人間が一緒に特別講師から超難問を学び、その頭脳を鍛えるという斬新な内容だそう。面白そうですね(笑) 詳しい撮影内容に関しては、まだ公開できないのですが、放送日が9月2日(土)夕方6時30決です…
鮪の目利き
2023年08月29日
「マグロの世界」には、見た目や季節、取り扱いにおいて様々な要素が関わってきます。マグロの仲買人さんは、毎日早朝にマグロを見て判断する際にどのようなポイントを重視しているのでしょうか?それをわかりやすく今日はお伝えします(^^)/ マグロの仲買人さんは、生マグロと冷凍マグロで異なる見方がありますが、以下のポイントが一般的に重要視されます。 1. 外見のチェック マグロの見た目は品質を示す重要な指標です。寝ているマグロは太って見えることがあるため、床からの高さで太さを判断します。また、シッポの部分から全身の脂のノリを見て品質を判定することもあります。 2. 種類ごとの特徴 クロマグロ…
7キロのアラ
2023年08月25日
市場を歩いていると、7キロもの大きさを持つアラを発見しました。そしてその価格には驚かされました。なんとキロ5000円!高級魚として知られるアラがこの価格だとは思ってもみませんでしたね(^^♪ アラは日本全国の沿岸部で獲れる魚ですが、その数は限られており、特に大型のものは非常に希少です。大型のアラは鹿児島県や長崎県でよく獲れると言われていますが、そうした地域でさえもキロ数万円することがざらです。 アラの最も美味しい時期は11月から2月にかけてとされ、この時期はアラの身に脂がのって非常にジューシーで美味しくなります。特に大型のアラは、そのサイズが大きいほど味が良いとされています。このため、私が市場…