魚市場ブログ
魚市場ブログ一覧
春の味覚の春ブリを堪能しよう!
2024年02月27日
何度か紹介していますが、今年も皆さんに紹介するのは、春になると私の食卓にも欠かせない「春ブリ」です!! ブリと言えば、多くの人が冬の寒い時期に最も美味しくなる魚として知っているかもしれませんが、実は春になってもその美味しさはまだまだ健在なんですよ!!春ブリとは、その名の通り春に捕れるブリのことを指します。ブリは季節によって様々な名前で呼ばれることで知られていますが、春になると脂が乗った状態のブリが水揚げされ、「春ブリ」として特に価値を持ちます。冬の間に蓄えられた脂がまだ残っており、水温が徐々に温かくなる春先には、その脂の乗り具合が絶妙なんです。 春ブリの最大の魅力は、やはりその味わい深さにあり…
5.1キロ活タラバガニ
2024年02月23日
今日は天皇誕生日で祝日ですが市場は開市! 休みを取っている仲卸店もあり、買い付け人も少なく場内はガラガラでした。 いつものように場内を歩いていると、ある仲卸店でひときわ目に留まる大きな活タラバガニを発見! 発泡をみるとなんと5.1キロ!なかなか市場でも見ないサイズです。 このタラバガニの存在感は圧倒的で、その大きさと生命力にただただ驚かされました。こんなに大きなカニを目の前にすると、食べることへの期待もぐんと高まります!金額は聞きませんでしたが、1折ですがでも相当いい値しそうですよね~🤔
糠にしん?
2024年02月15日
毎日のように歩いている仲卸街で、仲卸店の伊勢三でふと目にしたものがありました。なんと、糠にしん!えっ、魚を糠に漬けるなんて!?と思い、これはもっと調べてみなくては!と思ったのでいろいろと調べてみました!! 『糠にしんって何?』 これはにしんを米糠と塩で漬け込んだ日本の伝統的な保存食なんですって。江戸時代中期には、北海道で水揚げされたにしんを、関西や山陰地方に運ぶためにこの方法が用いられました。長旅の間、鮮度を保つために糠で漬け込むというわけです!! 『糠漬けの歴史と糠にしん』 糠漬け自体の歴史はもっと古く、なんと1500年頃…
【佐渡市の驚異の大漁】メジマグロとイワシが話題に!
2024年02月14日
今月、新潟県佐渡市で起こった驚きのニュースについてお話しします。 2月9日、なんと約1000本のメジマグロが水揚げされたのです!これは、数日前に376kgの巨大マグロが同じ地域で水揚げされた直後のこと。漁師たちの間では喜びの声が高まり、地域にも大きな賑わいをもたらしました。 メジマグロは、大きさに応じて次々と計量され、新潟県内はもちろん、首都圏や関西のスーパーや料亭へと送られました。1kgあたりの値段は約3000円。これだけの大漁は、地元経済にとっても大きなプラスとなることでしょう。 そして、驚くべきことに、メジマグロの大漁だけでなく、佐渡市では約60トンのイワシも水揚げされました。これも地域…
競り場で見つけたチョコ鰤
2024年02月01日
今日は,なんと、チョコレートを食べて育ったブリ、通称「チョコブリ」について紹介します。 愛媛県が発表したこの技術は、なんと養殖ブリにチョコレートに含まれるカカオポリフェノールを与えることで、切り身の変色を防ぐというもの。これはすごいですよね!普通のブリは切り身にして2日間くで変色すくそうですけど、このチョコブリは5日間も持つんだそう。 愛媛県の研究所と水産商社が共同開発したこの技術、特許申請中だそうですよ~チョコを10%配合した飼料を20日間与えることで、ブリの筋肉中の色素の酸化を抑制し、変色を防ぐんですって!! チョコブリの味は? 味の方はどうなのかというと、通常のブリと比べて香りや食感に違…
横浜中央卸売市場と伏見稲荷大社:繋がる歴史と文化
2024年01月27日
先日、横浜中央卸売市場の関係者は、毎年恒例となっている伏見稲荷大社への初詣に参加しました。 伏見稲荷大社はその美しい千本鳥居で知られていますが、中には横浜中央卸売市場から奉納された鳥居も存在します。 この歴史深い神社と市場の関係について、少し語らせていただきます。 伏見稲荷大社と千本鳥居: 京都に位置する伏見稲荷大社は、全国に数多くある稲荷神社の中でも特に有名な神社です。その最大の特徴は、 鳥居が連なる千本鳥居です。この神秘的な鳥居の道は、多くの人々を魅了し続けています。そして、その一つ一つの鳥居には、 さまざまな企業や個人の願いや感謝が込められています。 横浜中央卸売市場は、市民の食生活を支…
インバウンド向け市場探検ツアーを体験
2024年01月15日
今日は、YouTubeで有名なJohn Daubさんと共に、横浜市中央卸売市場でのインバウンド向け市場探検ツアーを体験してライブ配信して頂きました。 Johnさんはアメリカ出身で、20年以上日本に住んでいるベテランのYouTuber兼プロデューサーです。彼のYouTubeチャンネル「ONLY in JAPAN * John Daub」は、日本の魅力を世界中に発信しています。 https://www.youtube.com/@onlyinjapan Johnさんは1998年から日本に住み、日本の食文化に対する深い愛情を持っています。今日もその愛情を、私たちと共有してくれました。まずは市場内を撮影…
マグロの美味しさを再発見する
2024年01月09日
三浦市には、マグロの新たな価値を探求する熱意に満ちた団体があります。彼らの注目は、マグロの一部である「血合」に集まっています。一見すると、この赤黒い部位は特に注目されることはありませんでした。しかし、この血合には「セレノネイン」という抗酸化成分が豊富に含まれていることが分かり、今、新たな光を浴びています。 この発見を背景に、三浦のマグロ関連団体は、マグロの未病改善効果を探る「まぐろ未病改善効果研究会」を設立しました。この研究会は、マグロ産業の振興と地域の活性化を目指しています。その一環として、高品質な血合肉の提供体制の構築や、血合を使った「健康食」としての料理、加工品の開発に力を入れています。…
2024年の厳しい幕開け
2024年01月05日
新年あけましておめでとうございます。 2024年が皆様にとって素晴らしい年となることを心から願っています。新年は通常、喜びと希望に満ちた時ですが、残念ながら今年は異常な出来事がありました。1月1日午後、石川県能登地方でマグニチュード7.6の大地震が発生しました。この地震は大津波警報を伴い、甚大な被害をもたらしました。数日の間に、多くの命が失われ、心からお悔やみ申し上げます。 さらに、1月2日には日航機と海保機が羽田空港で衝突し炎上するという事故が発生しました。乗客・乗員は全員無事でしたが、海保機に搭乗していた¥6名のうち5名が亡くなりました。 これらの出来事は多くの人々に衝撃を与え、「日本大丈…
カニビル? 閲覧注意
2023年12月15日
今日はちょっと変わったテーマでお話しします。それは、私たちの食卓に上がる松葉ガニにまつわる、自然界の不思議な共生関係についてです。特に、カニの甲羅にしばしば見られる「カニビル」に焦点を当ててみます。 カニビルって何? カニビルは、カニの寄生虫の一種で、主に甲殻類に寄生する小さな生き物です。これらはカニの体液を吸って生活しているんですよ。でも、ちょっと待ってくださいね。カニビルがいるからといって、そのカニが不健康だとか、質が悪いというわけではありません。 カニビルの影響は? 実は、カニビルがカニに大きな健康被害を与えることは少ないんです。もちろん、重度の寄生はカニの成長に影響を与えることもありま…