魚市場ブログ
魚市場ブログ一覧
特別市場ツアーを体験しよう!
2024年05月09日
特別市場ツアーを体験しよう! 今日は、今年から本格的に訪日外国人向けの市場ツアーをご紹介しますね~ 一般にはなかなか公開されない市場の内部を探索できる、特別なツアー!! このツアーは、日本国内の方はもちろん、海外からの訪問者にも大変人気があります。競りの熱気を体感 通訳ガイドが同行し、普段は見ることができない競りの場を訪れます。競りの興奮と熱気を間近で感じることができるのは、 このツアーならではの魅力です。 市場内のプロ御用達の店でのショッピングも楽しめます。珍しい食材や道具を手に入れるチャンスもあります!! ツアーの流れ 早朝5時から7時までの2時間、以下のようなプログラムで進行します。 1…
「新たなマグロの価値創出!『血合食』のネーミング募集に参加しよう」
2024年04月26日
今日は日本の三浦地方から興味深い取り組みが発信されていました マグロの一部である「血合」に含まれる抗酸化成分「セレノネイン」に焦点を当て、新たな価値創出と地域活性化を目指すプロジェクトが進行中です。特に注目すべきは、一般からのユニークなネーミング募集です。このブログではその詳細と、どのようにしてあなたも参加できるかをご紹介します!! マグロの肉質は部位によって異なりますが、「血合」は背身と腹身の間に位置する赤黒い固まった部位です。通常は利用価値が低いとされがちですが、抗酸化成分のセレノネインが豊富に含まれており、健康食としての可能性が見直されています!! このプロジェクトでは、マグロの新たな価…
小田原の春ブリ大漁の背景
2024年04月23日
今年、小田原漁港では、約4500匹のブリとワラサが水揚げされました。これは2020年以来の大漁で、主に小田原西部の米神漁場や石橋漁場に設置した定置網からの漁獲で、約90センチ、7キロまで成長したブリが見られたそうですよ!! 市場にも凄い数のブリがこんなに入荷しています。 日本では「寒ブリ」として知られるものが冬の代表的な美味ですが、小田原のブリは春に最も脂がのります。特に3月と4月が旬とされ、昭和初期には日本有数の漁場として栄えていました。しかし、1970年代から水揚げ量が減少していましたが、今年は久々に大量のブリが揚がり、地元の飲食店などではブリの食べ放題もあるそうですね(笑) 小田原のブリ…
毎月9日は鯨の日!!
2024年04月09日
今日紹介するのは、毎月9日は「鯨の日」なので鯨の紹介します!! 鯨は、その壮大さと海洋生物としての美しさで知られていますが、料理としても非常に価値があります。 今日紹介する部位は「鹿の子」「頬肉」「うねす」 「鹿の子」は文字通りには“鹿”の“子”と記されますが、実際には鯨の肉の一種を指します。この名称は、クジラの顎の根本部分、特に顎を覆うエリアを指し、その部位が鹿の子模様に似ていることから名付けられました。長い間、上質な刺身として珍重されており、その食感はもちもちしていて、味わいは独特の旨みが特徴で、強いクセがなく口の中で広がります。 「頬肉」この希少な部位はクジラ特有のクセがほとんどなく、深…
インド鮪!
2024年04月08日
今日紹介するのは、「ミナミマグロ(インドマグロ)」です。この魚は、インド洋で主に水揚げされるため「インドマグロ」とも呼ばれます。その名の通り、インド洋の広大な海域がこのマグロの主な生息地です。昔から本マグロと並んで高く評価され、特にお寿司屋さんの中には、インドマグロだけを専門に扱うお店もあるほどです。その理由は、その独特の旨味と甘みにあります。本マグロに匹敵するとまで言われます。 ミナミマグロは、天然ものと養殖ものの両方が存在します。一般的には、養殖本マグロが多く見られる市場で、ミナミマグロの養殖はそれほど一般的ではありません。これには、天然ものに比べるとやや劣る品質や、天然と養殖の価格差が生…
幻の魚 『千年鯛』
2024年04月05日
今日紹介するのは、海の中の珍宝、センネンダイです。センネンダイはその名の通り「千年鯛」とも呼ばれ、長寿の象徴とされています。 この魚は深海に生息しており、見かけること自体が非常に珍しいため、市場に出回ることはほとんどありません。 自分も初めて見た魚でした。 センネンダイは主に太平洋の深海域に生息しており、日本近海でも見られますが、特定の産地というよりは広範囲にわたって生息していると考えられています。そのため、特定の産地を挙げることは難しいですが、日本で捕獲される場合は、主に深海のトロール漁で偶然に獲れることが多いそうです。 センネンダイは特定の旬があるわけではありません。深海魚であるため、年間…
ワニゴチ
2024年04月01日
1匹だけいたこの魚! ワニゴチと書かれていました マゴチはわかりますがワニゴチって初めて見ました!! まだ食べたことのない「ワニゴチ」という魚名前からしてインパクトがあり、調べると、どうやらその味わいも絶品らしい。 私が調べたところによると、ワニゴチはスズキ目カサゴ亜目に属する海水魚で、特徴的なのはその名の通りワニを思わせるような大きな口を持っていること。しかし、その見た目とは裏腹に、非常に上品で淡泊な白身が特徴の高級魚とのこと。房総半島から南の温暖な海域に生息し、主に春から夏にかけて旬を迎えるそうです。ワニゴチの魅力はその味わいだけではありません。様々な調理法で楽しめる点も、この魚の大きな特…
おかべのシャコ
2024年03月25日
今日仲卸の丸勇さんの店頭に並んでいたおかべのシャコ! 岡山県で1947年から続く、海産物を扱う老舗です。創業以来、シャコに特化した技術で、数々の食卓を彩ってきました。こちらのシャコは、特にこの時期になると、子持ちであることが多く、その濃厚な味わいは、食べる者を虜にします。 おかべ水産で扱うシャコは、特殊な高火力釜でじっくりと炊き上げられます。この方法により、シャコ固有の旨みがぎゅっと閉じ込められ、その味は格別。冷蔵された大ボイルシャコ、または手間をかけて殻から取り出されたムキシャコなど、さまざまな形で提供されています。この時期にしか味わえない、子持ちシャコ!! 通販でも購入できますので、是非味…
FOODEXJAPAN 2024: 横浜市中央卸売市場の初出展レポート
2024年03月15日
先週、2024年3月11日から14日にかけて、東京ビッグサイトで開催されたFOODEX JAPAN 2024に参加してきました。FOODEX JAPANは、アジア最大級の食品・飲料展示会で、今年で50回目の節目を迎えました。1976年の開始以来、出展者と来場者の両方にとって、ビジネス拡大の絶好の機会となっています。 この歴史ある展示会に、私たち横浜市中央卸売市場は初めての出展となりました。代表して、「鮪『菊平』」「鮪『角太商店』」「鮮魚と水産加工品『坪倉商店』」そして「海苔『蔦金商店』」の4店舗が参加しました。私自身も1日だけ、出展のお手伝いをさせて頂きました。 会場に到着すると、出店の多さに…
玄海サーモンの魅力をご紹介!
2024年03月12日
今日は「玄海サーモン」っていう魚。聞いたことありますか?このサーモンは、なんと玄界灘で育てられているんですって。ヤマフ社とマルハニチロ社が手を組んで養殖しているそうで、ニジマスから改良された「サーモントラウト」という品種です。 この玄海サーモン、すごく短い期間しか水揚げされないんですよ。2月の終わりから4月の初めまでの約1.5ヶ月間だけ。ものすごく限られた時期にしか味わえないんです! さて、このサーモンは佐賀県で海面養殖されています。海にいけすを作って、そこで丁寧に育てられているんですね。でも、この魚、養殖がすごく難しいんだとか。網にちょっとこすれただけで死んじゃうほどデリケートなんですって!…