魚市場ブログ
魚市場ブログ一覧
今年初お目見え!京都・伊根マグロ
2024年08月22日
今日は京都の伊根マグロについてご紹介しますね~ マグロ低温売り場に横たわっていたこのマグロ、今年初お目見えの「伊根マグロ」です! 伊根町の美しい自然の中で育てられたこの黒マグロは、その品質の高さと豊かな味わいで知られています。特に100kg以上の大型マグロにこだわり、肉質の良さが特徴です。毎年9月から1月頃が最も美味しい時期とされていますが、今年は例年より早く市場に登場しました。 京都府の北部に位置する伊根町は、舟屋と呼ばれる伝統的な建物が海沿いに並び、まるで時間が止まったかのような穏やかな風景が広がっています!! この美しい伊根湾で養殖された伊根マグロは、日本海で捕れた天然の黒マグロを伊根湾…
千葉県の誇る魚、瞬〆スズキ
2024年08月20日
今日は、千葉県の誇る魚、瞬〆スズキについて紹介します。 スズキといえば、成長に応じて名前が変わる「出世魚」として有名ですよね~ 幼魚は「セイゴ」、成魚は「フッコ」、そして大きく育ったものが「スズキ」と呼ばれます。昔は高級魚として扱われていたスズキですが、最近では手頃な価格で手に入り、家庭の食卓にも並ぶようになりました。そんなスズキは、地域によってその呼び名が異なるのが特徴なの知ってましたか? 地域ごとのスズキの呼び名の違いについてご紹介しますね~ 関東地方 セイゴ (20cm-30cm) フッコ (40cm-60cm) スズキ (60cm以上)…
「2023年の秋刀魚、久々の豊漁は短期間?今が旬の味わいを楽しむチャンス!」
2024年08月19日
今日紹介するのは、秋の味覚の代表格「秋刀魚(さんま)」です。今年も秋刀魚のシーズンがやってきましたが、ここ数年続いている不漁の影響で、今年も少し特別なシーズンとなりそうです。新しい情報を交えながら、今年の秋刀魚について見ていきましょう。 例年より早く解禁された秋刀魚漁 今年の秋刀魚漁は、例年よりも10日ほど早く解禁されました。通常は8月の終わりから9月の初めにかけて始まる秋刀魚漁ですが、2023年は8月10日に漁がスタートしています。この早期解禁の背景には、近年続く不漁が大きな影響を与えています。漁業者たちは、少しでも多くの秋刀魚を確保するために早めに漁に出ることを決めました。早めに市場に並ん…
大きな渡り蟹
2024年08月06日
今日は横浜の中央卸売市場にある仲卸店、横浜三栄さんで見かけた大きな渡り蟹についてご紹介します。 この渡り蟹は、青森県の下北半島に位置する大間港と大畑港で水揚げされたものです。この地域は、多様な魚種が豊富なことで知られています。もちろん、大間の鮪は特に有名ですね! さて、この渡り蟹の大きさには本当に驚かされました。持ち上げた時のズッシリとした重さは、身がぎっしり詰まっている証拠です。この渡り蟹を使って何か美味しい料理を作りたくなりますね! そんな大きな渡り蟹を使って、三栄の社長さんがブイヤベースを作ってくださいました。写真と動画も頂いたので、ここでシェアします! 社長さんの料理の腕…
大樹町の幻のシジミ
2024年07月22日
今日紹介するのは、仲卸のムラマツさんのお店にあったこの大きなシジミ! 今日は北海道大樹町(たいきちょう)の「シジミの旬」を紹介します。大樹町は、北海道の東部、十勝の南に位置し、東側は太平洋、西側は日高山脈に接しています。この美しい自然に囲まれた町には、日本一の清流である歴舟川が流れています。そんな大樹町の生花苗沼(オイカマナイトー)では、1年に1日だけヤマトシジミ漁が行われます。 この漁は7月14日に行われ、年に一度の特別なイベントです。漁業者のみが許可されており、とても希少なシジミです。 漁の準備として、太平洋に面した砂壁を崩し、生花苗沼の水を抜いてから行います。これにより、シジミを手作業で…
横浜開港祭みこしコラボレーションinイセザキ
2024年07月01日
6月30日に横浜市中区で開催された「横浜開港祭みこしコラボレーションinイセザキ」が盛大に行われました。このイベントでは、神奈川県下各地のみこしが一堂に集まり、イセザキ・モール 7→1St.を練り歩きます。 今年は合計20基の神輿(「江戸前神輿」12基と「どっこい神輿」8基)と2,500人の担ぎ手が威勢のいい掛け声を響かせながら伊勢佐木モールを練り歩きました~今回4回目となる横浜市中央卸売市場の神輿も(横浜を代表する彫刻家15代目浅子周慶氏という職人が制作した神輿です)。この神輿は、豪華な伊勢エビ、タイ、タコ、さらには十二支の意匠が施されていて、見るだけで迫力満点なんですよ~ このみこしは一本…
支笏湖(しこつこ)チップ
2024年06月28日
先日、横浜中央卸売市場の競り場で「支笏湖(しこつこ)チップ」という魚を初めて見かけました。 インターネットで調べてみると、支笏湖チップはベニザケの一種で、地元ではヒメマスとも呼ばれています。この魚は、支笏湖に1894年に阿寒湖(あかんこ)から移植されたもので、以来、支笏湖の名物となっています。アイヌ語で「薄い魚」を意味する「カバチェプ」が「チップ」となったそうですね~ (画像Pinterest) 特に興味深かったのは、支笏湖チップの旬の時期です。1年のうち6月から8月の3ヶ月だけしか漁獲されず、そのほとんどが地元で消費されるため、市場に出回ることはほとんどありません。だからこそ、支笏湖で食べる…
クロシビカマス(スミヤキ)
2024年06月24日
今日紹介するのは大磯から来たクロシビカマス(スミヤキ) 神奈川県大磯で水揚げされたクロシビカマス(スミヤキ)についてご紹介します。この魚は細長い体と鋭い歯を持ち、深海魚として知られています。特に大磯で漁獲されるものは、その新鮮さと美味しさで市場でも人気があります。 クロシビカマスは体長が約80cmに達し、全体に金属的な黒紫色をしています。昼間は水深500メートル前後の深海に生息し、夜になると浅瀬に浮上します。特に、秋から初夏にかけてが旬で、この時期には脂がのって一番美味しいとされています。 クロシビカマスは相模湾を含む神奈川県大磯、長崎県、和歌山県などで漁獲されています。特に大磯では、その新鮮…
宮崎県から「ソコアマダイ」?
2024年06月17日
今日は、宮崎県から入荷した希少な深海魚「ソコアマダイ」についてご紹介します。 この魚は、その珍しさと美味しさで注目されていますが、私自身はまだ食べたことがありません。しかし、 調べた情報をもとに、その魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。 ソコアマダイは、深海に生息する魚で、アマダイに似た見た目をしています。体長は50cmほどまで成長し、 主に駿河湾から土佐湾にかけての深海で漁獲されます。特に、宮崎県で水揚げされるソコアマダイは品質が高く評価されています。 この魚は非常に希少で、市場で見かけることはあまりありません。深海に生息するため漁獲量が少なく、そのため希少価値が高いのです。鮮度が落ちやす…
大分県からの希少な貝「シッタカ貝」
2024年06月13日
今日は市場でとても珍しい貝を見つけました。その名も「シッタカ貝」!! 初めて見る貝でしたが、仲卸さんのよると、このサイズのシッタカ貝が入荷するのはなかなかないことだそうです。さらに、値段も高値で取引されているとのこと。確かに、昔はどこでも取れた貝だったそうですが、今では高級な貝として扱われているそうですよ~ シッタカ貝は、青森県以南の太平洋沿岸から九州にかけて分布している小型の巻貝です。本名は「バテイラ」で、その殻の形が馬の蹄に似ていることから「馬蹄螺」という漢字が使われています。また、名前の由来は、貝殻の形が底辺より尻高になっているため、「尻高貝」とも呼ばれています 私はまだシッタカ貝を食べ…