魚市場ブログ

魚市場ブログ一覧

中国産の松茸の旬

2023年08月12日
台風6号と7号の影響で魚の入荷が最近減っています。さらに、明日から火曜日までは、市場はお盆休みです。 そんな中、水産棟で意外なものを見つけました。それは、松茸🍄 8月から9月初旬は中国産松茸の旬です。特に、雲南省や四川省ガンズなどの高標高地域で多く収穫されます。 そのため、この時期が最も品質が良く、価格も比較的に安く手に入れる事ができるんです。 松茸は種類に「つぼみ」「中つぼみ」「開き」があり、その中でも「つぼみ」が甘くてうまいそうですよ!! 保存には新聞紙やキッチンペーパーを利用し、湿気を避け、冷蔵庫の野菜室での保存が最適です。 水産棟での松茸発見は意外でしたが、この旬の味を、ぜひ皆さんも楽…

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夏フグとも言われるマゴチ

2023年08月11日
今日は夏の味覚、マゴチについてご紹介します。 マゴチは、スズキ目コチ科に属しています。その特徴は、細長くて平たい体型と、茶褐色の体色。この体色で砂底に溶け込むことが得意で、宮城県から九州までの太平洋沿岸や瀬戸内海などで見られます。 マゴチは、浅い水深30メートル以下の砂泥底がお気に入り。砂の中でじっとしていて、周りの状況を見極めながら獲物を待ちます。小魚や甲殻類が近づいてくると、素早く飛び出して捕食するんです。 マゴチの興味深い生態も注目です。特に4月から7月にかけて、浅瀬の砂地に卵を産むんです。生まれた稚魚は表層で育ちますが、不思議なことに最初の2年間はみんなオスで体長が40センチ以上になる…

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市場大橋

2023年07月31日
今日は、前から気になっていた市場内の橋についてお話ししたいと思います。 市場の1階の駐車場をまっすぐ歩いてくと、、、、 この橋、、、、途中から途切れているんです😲 調べてみたら色々とわかったてきました!! 名前は「市場大橋」です。この橋の名前を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、初めて耳にする方もいるかと思います。それにしても、この橋の物語は深く興味深いものでした。 市場大橋は、1969年(昭和44年)6月に開通したもので、中央卸売市場専用道路に位置していました。この橋は、交通の混雑を避けて市場関係者が配達に利用するためのものだったのです。神奈川区の人々の生活を支え、また、地元経済に貢献…

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綺麗な花笛鯛

2023年07月27日
今日は目を見張る美しさを持つ魚、(ハナフエダイ)についてお話ししたいと思います。 名前の由来はその見た目からきています。ピンク色の体に黄色の模様、そしてブルーの点々と、まるでトロピカルフィッシュのようですよね(笑) この魚は、見た目通り暖かい南方の海に生息しています。呼び名も様々で、沖縄では「フカヤービタロー」、奄美では「ビタロー」、そして与論島では「アミーホ」とも呼ばれています 身は柔らかく、塩焼きにしたときの美味しさは格別です。鮮度が保てれば、刺身としても楽しむことができますよ!! 刺身は昆布締めがオススメ!!また、天ぷらやフライ系もばっちり旨さです(^^)/ 彩り豊かな見た目とは裏腹に、…

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鳥取県産 夏輝(なつき)

2023年07月25日
今回は、夏季限定の絶品海産物、岩ガキについてご紹介します。特に日本海で取れるこの美味、その名も「夏輝(なつき)」。鳥取県産の岩ガキは全て天然もので、特に一握りの厳選された岩ガキだけがこのブランド名を名乗ることが許されています。 岩ガキは夏の旬を迎え、とりわけ「夏輝」は、6月の漁解禁から7月、8月にかけてのピークを迎えます。選び抜かれたこの「夏輝」は一体どんな岩ガキなのでしょうか?その答えは、13cm以上の長さを持ち、平たい形状をした岩ガキのみに与えられるんです!その見事な形状は、まさに自然の造形美と言えるでしょう。 ですが、その魅力は形状だけではありません。その厚みのある殻を開けてみると、思わ…

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スダレガイ

2023年07月24日
今日は、ちょっと変わった貝、スダレガイについてお話ししたいと思います。 なんと、その名前は、そのユニークな茶褐色の殻に見られるスダレ(竹製のブラインド)のような模様に由来しているんですよ!! この貝は日本全国、特に北海道から九州までの海岸線の浅い砂地で見つけることができます。でも残念ながら、まとめて見つけるのは難しく、市場にはなかなか出回らないんです。 スダレガイの見た目は、その厚みのある殻が特徴的で、前後に伸びています。肉は白くて、足は鮮やかな赤色をしていて、まるでアオヤギを思わせます。 一番の特徴は、何と言ってもその旨み。一口食べれば、口の中に広がる濃厚な出汁が驚くほど豊かで、思わず目を閉…

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年中美味しい養殖本鮪マグロ

2023年07月20日
今日は、私たちの食卓に欠かせない存在となっている魚、マグロについて詳しくご紹介したいと思います。 マグロと一言で言っても、その種類は実に多彩。これまでに何度かブログでも触れてきましたが、今日特に注目したいのは年間通して美味しくいただける、養殖の本鮪マグロ(クロマグロ)です。 かつては、マグロの大半は漁獲される天然物でした。しかし、天然マグロはその採れる時期や海域が限られ、一定の供給が難しかったのです。そんな中、1990年代から本鮪マグロは世界各地で養殖されるようになりました。日本をはじめとする国々、例えば韓国、メキシコ、マルタ、クロアチア、スペイン、トルコといった国々で養殖され、その多くが日本…

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見た目も美しく、味も極上の魚

2023年07月19日
今日は夏から秋に旬を迎える美しい魚、メイチダイについてお話ししたいと思います。 メイチダイは、市場には夏から秋頃に出回り、一年中手に入る魚ではありません。そのため、その存在感もまた一層特別なものとなっています!メイチダイは、見た目にも美しい魚で、特にそのウロコは、形と大きさの美しい比率を持ち、繊細な色合いが目を引きます。、見た目だけでなく、味も最高に旨い魚です。 メイチダイは、名前や外見から、あっさりとしたマダイのような脂身を想像しがちですが、実際は全く違く、メイチダイの身は白く濁りがあり、独特の風味を持っています。特に刺身で食べると、その繊細な味わいがわかります。口いっぱいに広がります。 で…

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初夏の贈り物、美味しい「ホヤ」の魅力を探る

2023年07月14日
今日は、初夏の恵み、「ホヤ」についてご紹介したいと思います。 その特異な外見から「海のパイナップル」と称されるホヤは、新鮮な磯の香りを楽しむことができる美味しい食材なのです。この磯の風味は、水揚げ後の数時間で生成されるオクタノールやシンチアノールという成分によるものです。そのため、ホヤは鮮度が命!! 日本で食用にされるホヤは主に「マホヤ」「アカホヤ」です。 マホヤ 真ボヤは赤やオレンジの混じった色をしており、デコボコしています。たしかに海のパイナップルぽいですね。   アカホヤ アカホヤはその名の通り赤いつるっとした見た目をしています。身自体も真ボヤがオレンジ色をしているのに比べ赤い…

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九十九里の名物!ながらみを堪能しよう

2023年07月13日
今日は千葉県の「ながらみ貝」をご紹介します! あさりやはまぐりといった有名な貝類に隠れてしまいがちですが、このながらみは九十九里の名物で、その美しさと味わいから「海の宝石」などの異名を持つことでも知られています。 正式名称を「ダンベイキサゴ」と言い、カタツムリに似た見た目を持つ巻貝です。貝の幅は約3~4cmと手にぴったり収まるサイズ感。地域によりますが、「キシャゴ」という呼び名もあるんですよ。九十九里を始め、本州から四国、九州まで分布しています。 このながらみの一番の特徴は、その美しい貝殻です。光沢のあるつるつるとした表面に、幾何学的な模様が施されています。色は灰色、青灰色、茶色と、さまざまで…

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