魚市場ブログ

インド鮪!

2024年04月08日

今日紹介するのは、「ミナミマグロ(インドマグロ)」です。この魚は、インド洋で主に水揚げされるため「インドマグロ」とも呼ばれます。その名の通り、インド洋の広大な海域がこのマグロの主な生息地です。昔から本マグロと並んで高く評価され、特にお寿司屋さんの中には、インドマグロだけを専門に扱うお店もあるほどです。その理由は、その独特の旨味と甘みにあります。本マグロに匹敵するとまで言われます。

ミナミマグロは、天然ものと養殖ものの両方が存在します。一般的には、養殖本マグロが多く見られる市場で、ミナミマグロの養殖はそれほど一般的ではありません。これには、天然ものに比べるとやや劣る品質や、天然と養殖の価格差が生産コストに見合わないという理由が挙げられます。しかし、その希少性が逆にグルメたちの間での価値を高めています。

入荷状態については、冷凍と生の両方があります。冷凍はオーストラリアやニュージーランド、そして南半球で操業する日本船から通年で入荷されます。一方、生は季節が限られ、特に4月から6月にかけてニュージーランドや南アフリカのケープタウンから空輸されることが多いです。この時期は、近海の本マグロ漁の水揚げが悪いため、ミナミマグロの方が身質が優れていることがしばしばあります。

スーパーマーケットで見かけることは少ないミナミマグロですが、その希少性と独特の美味しさは、知る人ぞ知るグルメ、冷凍ものなら一年中楽しむことができ、季節限定の生ものは、その時期だけの特別な味わいを提供してくれます。ミナミマグロの旨味と甘みを堪能できるのは、まさに食通の特権と言えるでしょう!!

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