魚市場ブログ
夏フグとも言われるマゴチ
2023年08月11日
今日は夏の味覚、マゴチについてご紹介します。
マゴチは、スズキ目コチ科に属しています。その特徴は、細長くて平たい体型と、茶褐色の体色。この体色で砂底に溶け込むことが得意で、宮城県から九州までの太平洋沿岸や瀬戸内海などで見られます。
マゴチは、浅い水深30メートル以下の砂泥底がお気に入り。砂の中でじっとしていて、周りの状況を見極めながら獲物を待ちます。小魚や甲殻類が近づいてくると、素早く飛び出して捕食するんです。
マゴチの興味深い生態も注目です。特に4月から7月にかけて、浅瀬の砂地に卵を産むんです。生まれた稚魚は表層で育ちますが、不思議なことに最初の2年間はみんなオスで体長が40センチ以上になると、メスに性転換するんです。
メスはオスよりも大きく成長し、中には70センチ以上に成長する個体もいるんですよ。
マゴチは特に6月から8月に旬を迎えますが、旬の季節を外しても美味しく楽しめます。食感と深い味わいを楽しんでみてください。