魚市場ブログ
魚市場ブログ一覧
ひみ寒ぶり宣言
2024年11月21日
11月20日、富山県氷見市の氷見漁港で「ひみ寒ぶり宣言」が発表されました。 氷見漁港で水揚げされるブリは毎年この時期に旬を迎え、脂の乗りが抜群です。今年は午前8時までに約600本ものブリが水揚げされました。 今回水揚げされたブリは9kgから15kgほどと例年通りの大きさで、数日前からの寒気の影響で漁が一気に活発化したとのことです。 「ひみ寒ぶり」とは、氷見漁港で競りにかけられる重さ7kg以上のブリだけが名乗ることができるブランド名で、専用の青い箱に入れられ、販売証明書が付いて出荷されます。その品質は全国でも高く評価されており、冬の味覚として欠かせない存在です!! 今年の寒ブリシーズンは、地元に…
金蔵院と鮭塚供養 – 磯子の地で継がれる伝統
2024年11月12日
11月11日、毎年恒例の鮭塚供養が磯子区の金蔵院にて執り行われました。 横浜市中央卸売市場の水産部関係者が集い、鮭をはじめとする海の恵みに感謝を捧げる供養の様子をお伝えするとともに、この供養の歴史についてもご紹介します。 金蔵院の起源 金蔵院の歴史は、鎌倉時代に遡ります。京の高尾に住んでいた明恵上人から薬師如来像を授かった北条泰時が、その像を安置するために磯子と岡村の境に霊雲山龍錫寺を建立したのが始まりとされています。その後、嘉暦3年(1328年)に理空上人が中興し、現在の「海向山 金蔵院」として再興されたと伝えられています。 観音堂 金蔵院の本堂の左側には、朱色が鮮やかな「観音堂」が立ってい…
クロホシフエダイ
2024年10月29日
初めて知った「クロホシフエダイ」ってどんな魚? 魚の種類は本当にたくさんあって、日常で目にする魚以外はなかなか知る機会がありませんが、最近「クロホシフエダイ」というちょっと珍しい名前の魚に出会いました。 季節によって変わる味わい 魚は季節によって味が変わることがよくありますが、クロホシフエダイも例外ではありません。特に秋から冬にかけて脂がのってくるため、刺身や焼き物にした時の旨味がより引き立つそうです。こういった「旬」を意識して食べることで、その魚本来の美味しさを最大限に楽しむことができます。 多彩な料理法 クロホシフエダイは刺身や焼き物で楽しむのが一般的ですが、フライや煮付けにしてもとても美…
オアカアジ?
2024年10月18日
今日はいつものように市場の仲卸店を見て回っていたら、今まで見たことがなかった魚を発見しました。興味が湧いて写真を撮っていると、仲卸さんが「これはオアカアジだよ」と声をかけてくれました。その後、オアカアジについていろいろと教えていただきました。 この(オアカアジ)静岡からやってきたそうです。 話をしていたら、「食べてみなよ」となんと1匹プレゼントしてくれました! さらに、別のベルさんのお店でその場で三枚おろしにしてもらえるという幸運までついてきました。 内臓脂肪もバッチリ👍 せっかくいただいたので、今日はこのオアカアジについて色々と調べてみました。 オアカアジってどんな魚? オアカアジはその名の…
松輪の鯵と三浦半島の鯵
2024年10月15日
三浦半島は新鮮で美味しい魚介類が豊富な地域として知られていますが、特に注目されているのが「松輪の鯵」と「三浦半島の巨大鯵」です。これらの鯵は、そのサイズや美味しさで地元だけでなく全国的にも高い評価を受けています。 松輪の鯵 松輪の鯵は、三浦市松輪漁港で水揚げされるアジで、脂の乗りが抜群です。その豊富な旨味と身の柔らかさは、一度食べたら忘れられないほどの味わい。特にアジフライが有名で、松輪のアジフライは「超高級アジフライ」と称されることもあります。地元の料理店では、贅沢に揚げられたアジフライが大人気!! また、松輪では黄金色に輝く「松輪サバ」が有名ですが、実は「松輪の鯵」もその美味しさでブランド…
青森県産の1.8キロ天然鰻に驚愕!
2024年09月30日
これ、ただの鰻じゃないんです!青森県産の1.8キロ天然鰻という、信じられないくらい大きな鰻に出会いました。 通常の鰻のサイズが500g前後なので、これはその3倍以上。見た目のインパクトがすごい! 「こんな鰻、一度は食べてみたいなぁ…」と思わず感想が口をついて出ますよ。 正直、このサイズの天然鰻はどこで手に入るのかが謎です…。市場で見かけたのも〆られた状態でしたが、もし**活鰻**だったら、めちゃくちゃ高値がつくんじゃないかと素人でも想像してしまいます。特に天然鰻の価値は年々高まっていますし、こういった希少な巨大鰻は、料亭や特別な場でしかお目にかかれないことでしょうね~ このクラスの鰻、食べてみ…
大磯から活松鯛!
2024年09月25日
先日、大磯の追っかけ競りで「活けマツダイ」が二匹届きました。マツダイは、相模湾や太平洋沿岸で捕れる魚ですが、まとまった漁獲は少なく、特に「活け」の状態で手に入ることは稀だと思います。 マツダイは、見た目こそシーラカンスのように古代魚を思わせる独特な風貌を持っていますが、白身の魚で、脂が乗っていると非常に美味しいです。刺身や塩焼き、フライなど幅広い調理方法に適していますが、特に熟成させることで、旨味が増し柔らかい食感が楽しめるとされています。その身質は真鯛に似ていて、刺身にすると美しく、脂の甘みとコクを感じることができます。 相模湾のマツダイ 特に相模湾では、ここ数年、マツダイの水揚げが増えてい…
夏はゴマサバ!!
2024年09月09日
今日は、「ゴマサバ」についてご紹介します。 サバといえば、一般的に秋から冬にかけての「マサバ」が旬だと言われていますが、実は夏にこそおすすめのサバがあるんです。それが「ゴマサバ」です!!ゴマサバは全国各地で水揚げされますが、特に以下の地域で多く獲れています。 宮城県 (石巻 ) 千葉県( 銚子) 静岡県 (沼津 ) 三重県 (南島町) 長崎県 (松浦) では、ゴマサバとマサバの見分け方をみてみましょう!! ゴマサバの見た目なんですが、名前の由来はその体にある黒いゴマのような斑点です。おなかのあたりにゴマ模様が散らばっていて、 それがゴマサバのトレードマーク!…
大磯からまさかの桜エビが1ケース入荷
2024年09月02日
今日は台風明けで、正直、あまり期待していなかったんですが、市場に行ったら、大磯や平塚から追っかけが届きました。 (追っかけ競りとは?) https://www.kanaloco.jp/news/economy/entry-276137.html イシダイ、ニベ、鯵、ヒゲダイなど、バラエティ豊かな魚たちが揃っていましたが、その中で一番驚いたのが…桜エビです!しかも、たった1ケースだけ。 大磯からの桜エビ入荷は非常に珍しい 桜エビといえば、通常は静岡県の駿河湾でしか漁獲されないことで有名です。実際には遠州灘や相模湾、東京湾にも生息しているのですが、日本国内で桜エビの漁業許可を受けているのは静岡県の…
大磯から「ツバメウオ」
2024年08月29日
こんにちは!今日は市場に珍しいお魚が入荷したので、その話題をお届けします。今回紹介するのは、その美しい姿と独特の形で知られる「ツバメウオ」です! ツバメウオは、まるでツバメのように大きく伸びたヒレと丸く平たい体が特徴的な魚です。 インド洋や西太平洋といった温暖な海域に生息しており、活魚で関東の市場に並ぶことはめったにないと思います。 そんなレアなツバメウオが大磯から一匹だけ(笑)温かい海に生息するツバメウオが関東近辺で捕獲されるのは、かなり珍しいことです。今年は海水温が高かったため、南の魚が北上してきたのでしょうね~