魚市場ブログ
三宅島からウメイロ
2024年06月10日
今日紹介するのは、鮮やかな色と美味しさで知られるウメイロです。
ウメイロは、イサキ科に属する海水魚で、大きさは通常30cmから40cmほどに成長し、力強い引きで釣り人にも人気の魚ですね~見た目が「タカベ」という魚に似ていると思った方は、きっと伊豆七島通か、釣り師の方かなあ~と思います(笑)
(ウメイロ)
(タカベ)
「ウメイロ」は別名「オキタカベ」とも言います。漢字表記だと「梅色」となり、背のほうが梅の実の色に似ているところからこの名前がつきました。
三宅島は、東京都に属する伊豆諸島の一つで、美しい海と豊かな海洋資源に恵まれています。この島の周辺は黒潮の影響を受け、ウメイロにとって理想的な環境です。
ウメイロの旬は主に春から夏にかけてです。この時期に獲れるウメイロは特に美味しいとされていますが、年間を通してあまり味が落ちない魚でもあります。ウメイロは味が淡白なので、カルパッチョやムニエルに適しています。切り身にして塩焼きも良いですが、お刺身として新鮮な味を楽しむのが1番ですね!!
漬け(づけ)は、島の郷土の味とも言えます。醤油と味醂のタレを作り、そこに魚の切り身を漬けておきます。一時間ほどでもいいですし、一晩漬ける方もいます。青ヶ島や八丈島でも「島寿司」として、地魚を味醂醤油に漬けたものをネタとして使っています。翌日でも生で食べられますが、そのまま照り焼きにも!!
三宅島のウメイロは、その美しい見た目と美味しさで多くの人々に愛されています。ぜひ、旬の時期に新鮮なウメイロを味わってみてくださいね。高級な白身魚としてややお値段も良いですが、伊豆七島は代表的な産地ですから、ありがたき地元の鮮魚です!