魚市場ブログ

トウジン: 海の未開の美味を求めて

2023年07月11日

こんにちは!今日は、ちょっと変わった魚についてお話ししようと思います。その名も「トウジン」です。

千葉県以南、太平洋側の水深250mから1000mの砂泥底や泥底に生息するこの魚は、見た目だけでなく、その存在自体が非常にユニークです。「トウジン」という名前の由来は、その特徴的な形状から来ています。鼻が高く、頭部が大きいこの魚は、西洋人を連想させるその形状から、「トウジン」(東洋での西洋人を指す古語)と名付けられました。その他、その特徴的な形状から、「ゲボウ」、「テナガダラ」、「チョッピー」、「ネズミ」といった様々な呼び名を持っています。

分類学的にはタラ目ソコダラ科に属するトウジンは、肉食性で、主に底生魚や底生無脊椎動物を食べる生態を持っています。その頭部が大きく歩留まりが悪いため、昔は漁師以外はあまり食用魚として扱われませんでした。しかし近年、その美味しさが再評価され、少しずつ市場流通するようになりました。トウジンの旬は寒い時期で、クセのない淡白な白身が特徴です。新鮮なものを刺身や寿司種にして、肝醤油や肝あえで食べると絶品です。また、フライにしても非常に美味しいみたいですね!

魚】トウジン(唐人)はどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?

外見からは想像もつかないトウジンの美味しさ。いつもとは違う新鮮な美味しさを求める方には、ぜひ一度試してみて欲しいです。トウジンを知ることで、海の深層に潜む未知の美味を発見することができると思います(笑)

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