魚市場ブログ
メヌケ(目抜)
2023年02月02日
メヌケって魚は知ってますか?
名前だけ見聞きするとつい笑ってしまいそうな呼び名であるメヌケは、カサゴ目フサカサゴ科メバル属の数種類存在する魚の総称です。メヌケと聞くとどんな魚なのかパッと思い浮かびませんが、実は多くの方が一度は耳にしたことがあろう(アコウダイ)の別名でもあります。
そのメヌケは高級魚でもあり、キロあたり1㎏あたり¥2,000~¥4,000の幅で推移しています。特に、メヌケが旬を迎えるこの時期は、価格が高騰し去年の3月の平均卸売価格は1㎏あたり¥5,000を超えていましたね~
今日仲卸街で見かけたメヌケはサイズも大きく6.5キロもありました!!
一つの個体に対してメヌケと呼ぶのではなく、その種類の中の魚を総称して呼びます。メヌケと呼ばれる個体はいずれも体が赤くなり、大型になる特徴があるため、すぐに判断しやすいです。
メヌケは水深200~1000mもの深い海で生息しているため、陸に出ると水圧の急激な変化によって目が飛び出します。そんな目が出た魚であるため、「目が抜け出る」というところからメヌケとなりました(笑)
体表が赤いマダイなどは赤物として認識され、お祝い事にもひっきりなしに登場していますが、メヌケの仲間も色素量が多いため、粕漬けにすると赤みが残る魚です。そのため、メヌケは赤物として扱われている地域もあり、北海道や東北で鯛の代用品としてお祝いの席に出ることもあるのでそうですよ!
今が旬なので、是非寿司屋などで見かけたら食べてみてください。